皆さま、はじめまして。
亜久さんのアシスタントを務めております、星見 哲(ほしみ てつ)と申します。
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大学では哲学を専攻し、西洋の哲学だけでなく、中国思想や仏教・ヒンドゥー教などの思想が色濃く反映された、東洋哲学やインド哲学などにも少しずつ触れてきました。
そして大学卒業後、亜久さんとお話しする機会を得て、亜久さんの活動に興味を持ち、ひょんなことから御用のお手伝いをすることになりました。
今年3月に出版した亜久さんの著書『竜体文字辞典』には、編集者として協力させていただきました。
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これまでは亜久さんから託された原稿の校閲などを主に行っておりましたが、新たな試みとして、この度ホームページ内に私の記事を掲載していただけることになりました。
肩肘張らず、謙虚さと素直さを大切にして、記事の作成に当たりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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さて、これが初めての投稿になるわけですが、自己紹介の場でどんなことをお話しするべきなのか、少し迷いました。
そこで亜久さんに「私(星見哲)はどんな人だと思いますか?」と尋ねてみました。
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亜久さんの答えは、「自分なりの考えを持とうとしている人」でした。
自分がこれまで経験してきたことや他人から聞いたことについてじっくり考え、自分の中に落とし込み、言語化して自分の考えを構築してきた人だ、と……。
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たしかに私は、過去の自分や周りの人を見ながらいつも自分の言動について反省しています。
人間関係で失敗した!と思ったらすぐに「こうするべきでした、ごめんなさい」と謝罪することから、友人に“即反省人間”というあだ名までつけられているほどです。
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自分なりの考えを持ちたいと思ったのは、大学時代に“自律”という言葉に出会ったことがきっかけだったと思います。
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自律とは、外からの力に縛られることなく、自分で立てた規範(行動の基準)に従って行動することをいいます。
簡単にいうと、自律的な人は「それがルールだから/そう決まっているから、そうする」ではなく、「私がそうすべきだと思うから、そうする」という仕方で行動します。
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私は自律的な人間になりたいと常々思っています。
しかし、他者との関係が無数に広がる社会の一員として生きるには、単に「私がそうすべきだと思うからそうする/そうした」だけではうまくいかない場合がほとんどです。
そこで「私はどうしたい/どうしたかった」という、自分の行動原理(行動の源)を明確にすることが大切になってきます。
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自分の行動原理が言語化され明確になれば、それが社会や目の前の他者、そして自分自身に受け入れられるかどうかが見えてきますし、これから自分がどのように考えるべきか/行動すべきか考える足掛かりになります。
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社会や他者に寄り添いながらも、自分の意思で自分の行動を決定し、自分の足でしっかりと歩を進めていきたい…………
そのために、自分なりの考えを持ちたいと思うようになったというわけです。
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……とはいえ、そういう小難しいことを抜きにしても、私は昔から文章を読んだり書いたりするのが好きでした。
今、学生という身分でなくなってからも文章の読み書きに深く関わることができて、とても幸せです。
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さらに、こうして私の書いた文章を読んでくださる方がいると思うと、いっそう励みになります。
本当にありがとうございます。
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これからも精進してまいりますので、改めましてよろしくお願い申し上げます。
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星見